2009.12.16 Wednesday
スポンサーサイト
2008.09.29 Monday
新宿のある場所が麗しいことになっている
JUGEMテーマ:地域/ローカル
前回と前前回のエントリで取り上げた「懐古趣味的乙女カルチャー」というのは私が思っているよりも人気があって、一般に浸透しているのかもしれません。
最近、雑貨ショップやインテリアショップでこんなシャンデリアをよく見かけませんか?↓
シャンデリアといえば「ベルサイユ宮殿」みたいなお城で「舞踏会」のイメージなのですが、最近のシャンデリアはもっと可愛らしくて「レトロ上品乙女カルチャー」を愛好する女子がいかにも好みそうですよね。↓
この2つのシャンデリア、どこにあったと思いますか?
新宿ルミネのインテリアショップ・・・ではなくて、
↑2階の女子トイレだったのでしたーーー!
両脇に並んでいる茶色の扉は、トイレの個室の扉なんですのよ。
というわけで、新宿ルミネ2のトイレが「乙女」になっています。
便器がなければ、トイレだと気づかないくらいのカワイラシさ!
・・・って、便器がないトイレはそもそもトイレじゃありませんけどね。
おトイレが、(日本人が夢見る)おフランスはパリのアパルトマンに住む乙女パリジェンヌのお部屋のようになっているんでございます。アメリのお部屋をパステルカラーでシュガーコーティングした感じとでもいいましょうか・・・(写真には映っていませんが、パリをイメージしたコラージュ作品の額も飾ってありました)。
この写真の奥に映っている飾りだなですが、
キャス・キッドソンの写真集とか
マトリョーシカとか
デジカメじゃないカメラとか
籐のバスケットにつめたお裁縫道具とか
わかる人にはわかる、現代乙女カルチャーのアイコンがわんさと陳列されているのであります!!
正直、わたしの部屋よりキレイです、乙女度高いです(爆笑)。
それにしても問題なのは、ルミネはなぜ、ここまで気合を入れてトイレを「乙女仕様」にしたのかということです。
不特定多数の人が利用するトイレは無法地帯(時には犯罪の現場にもなったり)になりがちですが、トイレを大切に使ってもらうための作戦なのでしょうか?乙女トイレ作戦で、トイレ内の事件事故発生率が減ったとしたらスゴイですよね??
男子トイレの状態も気になってしかたないですが、さすがに私は入れません。
どなたか特派員として報告してください!お願いいたします。
2008.09.19 Friday
少女の憧れはどこまでも・その2
JUGEMテーマ:読書
(前エントリからの続き)
実際、「ミセス」は文化系連載記事がファッション雑誌の中では充実しているほうだと思います。だって毎号の巻頭には「今月の詩」が掲載されるんですよ。「詩」ってあたりが文化レベル高いです。
ちょっと前まで金井美恵子さんも「昔のミセス」というエッセイを連載されていました。女性誌で連載する作家といえば、林真理子さん・江国香織さんが定番ですが、金井先生を選ぶあたり「ミセス」のある種の少女趣味への傾倒が感じられます。
#「昔のミセス」は単行本になっています。私の下手くそな文章を読むよりも、金井先生の本を読んだほうが、より「ミセス」の世界を実感できると思います。
要は「ミセス」というのは、「いくつになっても文学少女・アート少女なお母さん」であって、「いい年こいて『少女』でもないだろ。」というツッコミもありなのですが、実は筆者は「少女趣味なお母さん」大好きです。というわけですので、「ミセス」に対してはどうしても甘口になってしまいます。
私の母親は「学校は絶対男女共学!」、娘にはバレエよりも剣道を習わせたかったという「お父さんみたいなお母さん」なので、余計に少女趣味なお母さんに憧れちゃうんですよーーー!!
だって少女趣味なお母さんといったらーーー
白いテーブルクロスをかけたテーブル
お母様手づくりのフランス菓子(タルト・オ・シトロンとかそんな感じ)
飲み物はソーサー付きカップで飲む紅茶
(ティーバック不可・カップの柄はきっとヴィクトリア朝風のバラ)
紅茶じゃなくて、ポンパドールのローズヒップティーもいいかも・・・。
母娘の会話はきっとバレエのお稽古の話とか、娘が通ってるカトリック・ミッションスクール(お母様ももちろん卒業生)の名物シスターのお話とかなのよ、きっと!
そーんな優雅なアフタヌーンティータイムを過ごさせてくれそうじゃない!?いいわぁーーー!!荒くなった鼻息で、フランス菓子をフッ飛ばしちゃいそうだわ!!
メイドカフェ、執事カフェにつづいて「少女趣味なお母さん」カフェなんてあったら、案外流行っちゃうんじゃないのっ!?
・・・って、話がだいぶ脱線してきましたので、ここいらで締めさせていただきます。とにかく「ミセス」は「永遠の少女なお母様」と「そんなお母様に憧れちゃう娘」が読む雑誌ということで!!以上!
夢はどんどん膨らむ度:★★★
娘にバレエを習わせてそう度:★★★
2008.09.19 Friday
少女の憧れはどこまでも・その1〜文化出版局「ミセス」〜
JUGEMテーマ:読書
前回の更新から時間が経ってしまいましたが、予告通り「ミセス」を取り上げようと思います。
さて、この「ミセス」なんですが、私には謎の多い雑誌であります。何が謎って、まず対象読者の年齢層がはっきりしません。前回の「家庭画報」「婦人画報」は「ガキマダムはお断りですわよ。」という威厳(笑)みたいなものが感じられるのですが、「ミセス」にはそういったアクの強さみたいなものはあまり感じられません。あっさりしてるというか、現実感に乏しいというか・・・。
もちろん高級女性ファッション誌には違いないでしょうから、「貫禄マダムでなきゃ着こなせねーよ、っていうか買えねーよ。」というお値段のお洋服もビシバシ登場するのですが、それと並んでローティーンの少女向けの清楚なワンピースの特集なんかも載っていたりします(ナルミヤインターナショナル系の洋服ではないところに注目)。
うーん、適度に金持ちで、マダム服が着こなせて、小学生くらいの娘がいるというと・・・?高齢出産で一人娘を産んだ、清楚でリッチなマダムが「ミセス」の典型的読者像なんだろうか??
「ミセス」って、「精神的にも金銭的にも余裕がある人が読む雑誌」っていうイメージがあるんですよ(うらやましいなー、コンチクショウ)。
(次のエントリへ続く)
2008.09.04 Thursday
風呂敷の美学
JUGEMテーマ:ファッション
「次回はミセスで言いたい放題」とか言っておきながら、ブログを読んでくれたお友達から聞き捨てならない楽しいお知らせがありました。というわけで、そちらの話題を。
MISSという「お嬢様OL御用達」だという雑誌の付録がCOACHの「風呂敷」で、これが大変な人気で、発売まもないのに品切れ状態なのだとか・・・。アマゾンでもイメージが出ませんね。
#「本物のお嬢様は労働なんてしないだろう。」というツッコミは別の機会に(笑)。
そもそも、ファッション誌にハイブランドの付録がつくのって、もしかしてコレが初めて!?だとしたら、結構画期的なことなのかも!?
それにしても、MISSという「上品お嬢様ファッション通勤=オードリー通勤」を提唱するような雑誌で、なぜ付録に「風呂敷」・・・。
#「本物のお嬢様は電車通勤なんてしないだろう。」というツッコミは・・・、まあおいといて。
風呂敷をバカにするつもりはまったくないけれど、私は風呂敷にはどうしても「茶目っ気アイテム」というイメージを持ってしまうのです。
(以下、ここから始まるマリーの脳内世界)
こんにちは!私マリーちゃん。9歳の女の子よ。
今日は楽しみにしてた家族旅行なの。これから家族みんなで新幹線に乗るのよ!
ペットのハムスター・ハムちゃんも、もちろん一緒におでかけよ!!
ハムちゃんがびっくりしないように、唐草の風呂敷でケージを包んでみたの・・・。
(脳内世界、終わり)
こんな具合に、大荷物と一緒に風呂敷包みハムスターケージを大事そうにぶらさげた、家族旅行中のパパを見たことあるんですわ。私自身もラットやマウスを連れて出かけるときは、ケージごと風呂敷で包んでます。・・・てな具合に、風呂敷というものは思わず微笑まずにはいられない、お茶目なひと時を演出するアイテムなのであります。
というわけですので、
COACHの風呂敷は「ワインをかっこよく包んで、ホームパーティーに持参。エコだけどオシャレなワタシを演出」、なんて使い方をしてはいけません!!
ド定番の風呂敷むすびで、クラシック泥棒スタイル(あるいはクラシック家出スタイル)でキメて欲しいですね。
オードリー・ヘップバーンが夢を運ぶ永遠の妖精であるように、殺伐としがちな世の中に、心あたたまる茶目っ気を振りまいてこそ、真の「愛される」お嬢様ですわよ・・・!!洗練のオードリー通勤に茶目っ気をプラス。
#この風呂敷は面白アイテムとして、ちょっとふざけた使い方をするのが正しいような気がします。いっそのこと腹巻にしてみるとか。COACHの腹巻!!
・・・それにしてもMISS、どっかに売れ残ってないかな〜(←なんだかんだ言って欲しい)。
2008.09.02 Tuesday
高級女性ファッション誌を勝手に分析
JUGEMテーマ:読書
夏休みも終わり、カレンダーは秋ですね!
といっても、まだまだ暑い。でも、ファッションの世界は一足お先に秋服モード!
というわけで、今日は秋気分を盛り上げるべく(?)
華麗で豪華な高級女性ファッション誌を「勝手に」分析しちゃいますよー♪
その1:高級女性ファッション誌って・・・?
最近はちょっとした雑誌創刊ブームらしく(同時に雑誌休刊ブームでもあります)、大人のお金持ち女性をターゲットとするファッション雑誌はドンドン創刊されています。全部を追っかけるわけにもいかないので、とりあえず、当ブログでは高級女性ファッション誌の中でも歴史が長く、キャラも立っていると思われる以下の3誌(+1)を取り上げてみることにしました。
・家庭画報(世界文化社)
・婦人画報(アシェット婦人画報社)
・ミセス(文化出版局)
(おまけ:「暮らしの手帖」)
上記の雑誌は、病院の待合室においてあることが多いような気がします。私も毎号購読しているわけではありません。3誌とも一冊1000円とお値段も高級なので、毎号買ってられねーよ。歯医者の待合室で暇つぶしに読んで、そのキラビヤカ、かつ濃厚な世界に魅せられました(笑)。
その2:金ならあるわよ!!
3誌の中で、純粋にお金を持っているという点では「家庭画報」の読者がピカイチではないでしょうか?土地をたくさん持っている地方の金持ちの奥様が愛読してそうです。きらきらの宝石などラグジュアリー感あふれる誌面ではあるのですが、どこかしっかりと地に足がついた感じが致します。夢よりも愛よりも、とにかく現金!!みたいな。ヴィトンのモノグラム所有率も高そうです。
金ならあるわよ度:★★★
ヴィトンモノグラム持ち歩き度:★★★
その3:センスで勝負よ!!
「婦人画報」という雑誌の読者は、心のどこかに屈折を抱えているのではないかと思います。使えるお金の額という点では「家庭画報」の読者には負ける、でも、わたしは東京山手生まれの山手育ち!都会的センスなら「家庭画報」の読者なんかに負けないっ!!というジレンマを感じるのであります。「婦人画報」は愛読者のことを「ベルファム(美しい女性)」と呼んでいるようなのですが、フランス語というあたりに「ダサい成金と一緒にしないでちょうだいっ!!」という鼻息の荒さがうかがえます。海外生活を経験された方も多そうです。
ベルファムたちもヨーロッパの高級ブランドは大好きなのだろうと思いますが、ヴィトンモノグラムを堂々と持ち歩くのは恥ずかしい・・・と思っていそうです。もうちょいマニアックなブランドを愛用してそうですね。
ベルファムはクラシック芸術も好きそうです。オペラ愛好家のベルファム率はなんとなく高そうです(オペラというのは「上品、高級、そして濃厚」という印象があるのですが、これはまさしく「高級女性誌」の特性そのものなのではないかと。)それにしても、屈折した小金持ち・・・わたくしの大好物でございます(笑)。
マダム洗練度:★★★
マリーの餌食にされる度:★★★
調子にのってまいりましたが今日のところはこのへんで。
みなさまも、一度書店で手にとってご覧になってくださいませ。
濃厚上品な高級女性誌、なかなか面白うございますよ。
次回は「ミセス」をネタに言いたい放題しますよ。ヨロシクね!