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闇の中の女・もどかしい愛・内向の世代
杳子・妻隠(つまごみ)
杳子・妻隠(つまごみ)
古井 由吉

(とあるミクシィコミュニティに投稿したネタを再投稿してます)

最近、古井由吉という作家の「杳子」という作品を読みました。
この「杳子」という作品、個人的にとても気になるテーマ「精神病者と恋愛」を扱ったお話なんです。

主人公である男子大学生は杳子という女子大生と知り合い、恋愛関係になります。しかし、杳子は精神を病んでおり、彼は次第に彼女の心の暗闇に直面していくことになります。

杳子は自分だけにしかわからない変なこだわりで、主人公を振り回したりと、世間の大多数の人からすれば「わけのわからない女」、ということになるのかもしれません。でも、彼女のわけのわからなさ、ひとり抱える狂気に主人公も読者である私も魅力を感じてしまうのです。誰もがうすうす感づいているのに考えようとしないこと、そんなことに気づかせてくれるような気がして、ある種の人間は杳子という存在から目を離すことができなくなるのです。

作者はこの作品で芥川賞を受賞しました。さすが昭和の純文学、自分自身の内部にズーンと沈み込んで行くような話で、電車の中や寝る前にさらっと読むタイプの話ではないのですが、ひそかにお勧めの1冊です。

ちなみにタイトルは文庫本の帯に書かれていた宣伝コピーです。かっこよかったので、そのまま使わせていただきました。
目からウロコの読書 | comments(0) | trackbacks(0)
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