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ターナーギャラリー「ヒーロー展」+現代美術家・大塚聡序論(1)
JUGEMテーマ:アート・デザイン 

池袋から西武線で2つ目の「東長崎」にあるターナーギャラリーで7月の
終りから「ヒーロー展」という展覧会が開かれており、大塚聡さんが
新作「ふつうマン」を出品するというので観に行ってきました。

*ねずみも気になる展覧会


「ヒーロー展」自体は多摩美術大学の学生を中心とするアーティスト・グループ
「オル太」の企画展であり、大塚さんは今回ゲストとして呼ばれたのだそうです。

去年の10月の武蔵小金井ARTLAND「認識コア」以来の展覧会ということで、
新作ももちろん楽しみなのですが、ヒーロー展では過去作品をまとめた作品
ファイルも見られると聞き、そちらも楽しみにしていました。

大塚さんはミズマアートギャラリーを拠点に作品を発表されている作家なの
ですが、大量の未発表作品があるらしく(勿体無いことです・・・)、作家本人に
とっては「旧作」でもファンにとっては「新作」という作品がたくさんあります。
新作「ふつうマン」とあわせて、そんな「古くて新しい」作品群の中から、
特に印象に残った作品をこれから数回に分けてご紹介していきたいと思います。

*******
この記事を書くにあたって、大塚さんご本人から作品画像の使用許可
をいただきました。お忙しい中、ありがとうございました。
*******

まずは「西荻ビエンナーレ」に出品され、「認識コア」でも紹介された
「童貞宇宙人ドゥーティ君」です。

*史上初(たぶん)の童貞ファンシーキャラクター
 「童貞宇宙人ドゥーティ君」(2004〜2005年)



宇宙人に「童貞」という概念があるのか?という問題はおいといて・・・

*ドゥーティ君はTシャツになっています。
 (ユニクロさん、商品化しませんか?)



*背中にはキャッチコピーの「童貞宇宙人」がプリントされています。
ドゥーティ君はオクテなんだか開き直っているんだか、よくわからない子です(笑)。


「童貞宇宙人ドゥーティ君」は大塚さんお得意の「ファンシーなイメージとグロテスクな
欲望の結合=ファングロ」シリーズの作品のひとつとして、笑えるアートを無邪気に
楽しむのもアリだと思うのですが、面白いだけではもったいない「恋愛至上主義・
モテ至上主義な世の中」への攻撃の意図を感じてしまったと書いたら、深読みの
しすぎだと言われてしまうのでしょうか?

*トボけた書体に逆に攻撃性を感じる


「常識の破壊」が大塚さんの作品の基本的なテーマであるのは間違いなく、
その中でも題材に「恋愛格差・モテ問題」を選んだものは大塚聡ビギナーにも
わかりやすく、かつ毒気のボルテージも高い傑作が多いと思っています。

次回も引き続き、「恋愛格差」を標的とした、ファングロ路線の作品をご紹介します。
今度は「だめんず」や「バカップル」にロックオン!しますよ。お楽しみに。

(続く)

大塚聡・公式ブログ
妄想印象派 あるいは、東京藝術病院:多摩美術病院

【関連エントリー】
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Comment
私の事を取り上げて下さり、誠に有難うございます。

私の作品は、殆どどこも取り上げてくれないので、仕方なく自分で自分の作品を紹介するしかありません。
でも、自分で自分の作品を紹介・解説するのは、『虚しい行為』であるなあというのは、いくら空気を読むのが苦手な私でも、薄々気付いています。
世のアートファンの多くも、ちゃんとした展示会で発表された作品にしか、目を向けないし、語らない。
毛色の変わったもの、逸脱したものには、目もくれない。
私の目には、そういった権威主義的な所に堅苦しさをとても感じるんですが、別に構わないと思います。
世の中そんなものですから。

そういった意味では、「皆が注目してるから」といった理由で目を向けるのではないブラッディマリーさんの様な存在は、貴重です。

私の作品を気に入ってくれる人は少なくないと思うので、その人達の為に、地道に頑張っていきます!!
2009/08/22 9:14 PM
>Sats72さん

これはこれはご本人さま、いらっしゃいませ。
私はもともと「かわいらしくて毒っ気のあるもの」が大好きなので、大塚さんの作品はまさにツボでした。

>世のアートファンの多くも、ちゃんとした展示会で発表された作品にしか、目を向けないし、語らない。

世間の反応は気にしすぎないほうがいいと思うのですが、やっぱり作品は「人の目にふれてナンボ」というところがあると思うので、ギャラリーの規模や有名無名に関わらずにどんどん発表したほうがいいですよね。そうすれば、私みたいなのがせっせとブログに感想を書きますから(笑)。
ブラッディマリー
2009/08/24 6:04 PM
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