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路線バスだけで通勤してみた(4)〜調布から成城学園前へ(後編)〜

JUGEMテーマ:読書

「流しのしたの骨」でこと子ちゃん一家が買い物をした(と思われる)
成城石井です。
実はこの成城石井、赤坂真理さんの「ミューズ」という作品にも登場
します。




「ヴァイブレータ」という日本映画がありますが、赤坂真理さんは映画の
原作小説を書いた作家です。
「ミューズ」は10代の少女が主人公という点で、前回取り上げた
江國香織の「流しのしたの骨」と設定に共通する部分があるのですが、
その内容は対照的です。
「ミューズ」のあらすじですが、確か宣伝コピーはこんな感じでした。

今にも壊れそうな心を抱えた喜多見在住の女子高生が
成城在住の年上の歯科医に恋をしかける話

主人公の女子高生・秋山美緒は、ファッション誌のモデルのアルバイト
をするような美少女で、歯列矯正に通っている病院の歯科医師と不倫の
恋愛関係にあります(成城と喜多見という具体的な地域名も、作品に
とって重要な意味をもっています)。

美緒ちゃんはテレクラのバイト経験があったり、「流しのしたの骨」の
こと子ちゃんにくらべると危険な世界を生きている少女で、そんな女の子の
不倫話とくれば、なんだ渋谷系(死語?)不良少女小説かよ、ということに
なってしまいそうなのですが、赤坂真理にかかれば、スキャンダラスな
恋愛も「痛みと再生の神話」に変わります。
とにかく美しいんですよ、作品の隅々まで。

特に主人公の美緒ちゃんには最初から最後まで、とても
イノセントな印象を受けます。閉鎖的とも思える家庭で純粋に
育てられたこと子ちゃんにどうしようもなく感じてしまう「いやらしさ」
とは対照的にね。

「ミューズ」に限らず、赤坂真理さんの作品は過激な設定と
展開なんだけど、最後は再生への希望を感じさせてくれるので
大好きです。もっともっと読まれて欲しいなあ。

とまあ、私のヘタクソな読書感想文はどうでもいいのですが、
作品の中で美緒ちゃんが歯科医とのデートに持っていくワインを、
成城学園前の成城石井で買うシーンがあるのです。
私も美緒ちゃんと同じように、「時計と逆周りに」店内を歩いて、
ワインコーナーをのぞいてみました(お酒飲まないので見るだけ
なんだけど)。あー、ここで買い物したのね、美緒ちゃんは。

通勤してるんだか、文学散歩をしてるんだかわからなくなって
きましたが、そうそう、トイレに行きたかったのでした。

成城学園前駅には「成城コルティ」というショッピングセンターが
あるので、そこのトイレを借りることにしました。

トイレの個室に入ると、誰かが私の尻を
ポンっと叩きます。
驚いて振り返ると、洋式便器のフタが
自動的に開く仕組みになっていて、
開いたフタがお尻に当たっただけなの
でした。・・・びっくりしたじゃないか!!!


さすが成城、トイレもセレブ仕様です。というか、トイレがこんなに
いたれりつくせりじゃなくてもいいような気もします。フタが自動的に
開くトイレなんて初めて使いましたよ。

ルミネ新宿のトイレも内装が無駄に凝ってますが、高級住宅地として
成城と並び称される田園調布の公衆トイレ事情も気になるところです
ね。どんなセレブな仕掛があるのでしょう(笑)。
うーん、「東京都内・公衆トイレ探訪」なんてのも面白いかもしれない。

・・・なんかトイレの話ばっかり書いてるような気がしますが、とりあえ
ず成城学園前に別れを告げて、次は都立大学駅を目指します。
私にとっては秘境である「東急沿線の世田谷区と目黒区」に突入
しちゃいますよ。お楽しみに!

赤坂 真理
講談社
¥ 490
(2005-06)
コメント:「流しのしたの骨」と読み比べると面白いかも。

路線バスだけで通勤 | comments(8) | trackbacks(3)
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Comment
トイレに限らず、新しい機能は説明書きが無いと驚きますよね。
私も以前、自動的に蓋が開く洋式便器を利用した事があります。

実は、蓋が自動的に開くと書いてあったのか?開くのを見て驚いたのかは憶えていません(笑)。
結構忘れるもんです。
2009/02/27 5:00 AM
>Sats72さん

最近のトイレって、少し親切すぎると思いませんか(笑)?用を足し始めると自動的に「小川のせせらぎ」で音消ししてくれるトイレとかありますけど、トイレに来たらやることはただ一つなんだから、そんなに気を使わなくてもよいのに、と思います。日本のおもてなしの心が凝縮されている場所・・・それは京都でも奈良でもなく、最新の公衆トイレなのかもしれません。
ブラッディマリー
2009/02/27 2:34 PM
そういえば、「ウォシュレット」は凄い画期的発明らしく、外人が驚いたとか何とかいう話を聞いた事があります。
日本人が世界的に見ても、如何に清潔好きが多いかという事の一つの証明でしょうね。

>「小川のせせらぎ」

私が二十歳の頃にバイトしていた時、この機能が既にあったのかは知りませんが、仕事仲間の女性が、用を足す音を消す為に、水を流しまくりながら用を足していました。
誤解されない為に言っておきますが、古い雑居ビルで、男女共用トイレです。
この人が用を足している時、別に私はトイレの中にいません。
トイレの外からも、音でその様子が分かるのです。
2009/02/27 8:13 PM
>Sats72さん

Sats72さんの同僚女性がやっていたのは「音消し流し」というヤツですね。「音消し流し」は水の無駄遣いになるので、「せせらぎ」トイレが誕生したのだったと思います。・・・ふと思ったのですが、「せせらぎ装置」って男子トイレにも装備されてるもんなのでしょうか?個室男子トイレのほうがより切実に「せせらぎ」が必要な気がするのですが。

#トイレの話題だけで記事がかけるんじゃないかという気がしてきた。
ブラッディマリー
2009/03/02 1:50 PM
男性トイレには「せせらぎ装置」は無いです。
体面を気にする女性ならではですね。
で、「せせらぎ装置」の製品化を思いついた人も、抜け目無いなと思いました。
2009/03/02 3:32 PM
>Sats72さん

あたかもトイレットペーパーのように、コメントのやりとりが長く続いております。

男性トイレにはやはり「せせらぎ装置」はないのですね。そのかわりに(?)、小用便器に「的」が描かれているトイレがあると聞いたことがあります。「的」があると人間は命中させたくなるので、便器周辺の汚れが少なくなるらしいです。
ブラッディマリー
2009/03/03 11:24 AM
小田急線新宿駅地下改札横のトイレは男性用にもせせらぎ装置があります。
先日、洋式トイレを利用した時に壊れたラジオのような音がして、うるさいと思い、後ろを見ると川のせせらぎの音が流れると書いてありました。古いせいか単なる雑音にしか聞こえなかったです。
ume
2009/08/17 11:04 PM
>umeさん

貴重な情報ありがとうございます。男性トイレに「せせらぎ」設置という話は初めて聞きました。小田急はやることが違いますね(笑)。しかも、故障疑惑があるということは、かなり以前から設置されている&頻繁に利用されているということでしょうか?さすがは電車界の貴公子(?)・小田急です。

「せせらぎ」が故障してラジオ雑音なのではなくて、案外「壊れかけのラジオ」で消音するという新しい試みかもしれませんよ!
ブラッディマリー
2009/08/18 12:59 PM
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